お風呂の特殊清掃が凄惨な理由と作業とは?
お風呂の特殊清掃が凄惨な理由と作業とは?
お風呂場での孤独死や事故は、特殊清掃の中でも特に過酷な現場となることが多いです。その理由は、高温多湿の環境が腐敗を早め、体液が広範囲に広がることにあります。適切な処理をしないと、異臭や害虫の発生が続き、建物全体に被害が及ぶ可能性があります。
本記事では、お風呂場の特殊清掃がなぜ大変なのか、その作業内容と注意点について解説します。
1. お風呂場の特殊清掃が凄惨な理由
① 高温多湿で腐敗が急速に進行
お風呂場は湿度が高く、温度変化が激しいため、他の部屋と比べて遺体の腐敗が非常に早く進みます。特に夏場は数時間で強烈な異臭が発生し、害虫が湧きやすい環境となります。
② 体液が排水口や床下に広がる
浴槽の中で亡くなった場合、遺体が長時間お湯に浸かったままになることが多く、皮膚が損傷しやすくなります。
さらに、腐敗が進むと体液が浴槽の底や排水口を通じて床下へ浸透し、通常の清掃では対処できない状態になります。
③ 強烈な異臭が建物全体に広がる
浴室は密閉された空間ですが、一度異臭が発生すると、換気扇や排水管を通じて家全体に広がることがあります。放置すると、壁や天井にも臭いが染みつき、通常の換気では消えません。
④ 浴槽の破損や変色が起こる
腐敗により発生する体液やガスの影響で、浴槽が変色したり、最悪の場合、割れてしまうこともあります。特に、長時間放置された場合は、浴槽の交換が必要になることもあります。
2. お風呂場の特殊清掃の流れ
お風呂場の特殊清掃は、通常の清掃とは異なり、感染症対策や建材のダメージを考慮した高度な作業が必要です。
① 防護服を着用し、現場の消毒を開始
作業員は、感染症予防のために防護服・マスク・手袋・ゴーグルを装着し、腐敗臭や体液の飛散を防ぎながら作業を行います。
まず、消毒剤を撒き、細菌やウイルスを抑える工程から始めます。
② 遺体の体液や汚染物質の除去
- 浴槽内や床にこびりついた体液や汚染物を特殊な洗剤で拭き取る
- 排水口や床下に流れ込んだ体液を吸引・洗浄
- 床の隙間やタイルの目地にも体液が浸透しているため、徹底的に清掃
③ 強烈な腐敗臭の除去
- オゾン脱臭機を使い、空間全体の異臭を分解
- 換気扇や排水管の奥にも消臭剤を投入し、臭いの再発を防ぐ
- 壁や天井の臭いが取れない場合は、リフォームを検討
④ 害虫駆除とカビ対策
- ウジやハエが大量発生するため、害虫駆除剤を散布
- 高湿度の環境により、カビが発生しやすいため、防カビ処理を実施
⑤ 浴室の原状回復(必要に応じてリフォーム)
- 汚染がひどい場合は、浴槽の交換や床の張り替えが必要
- 特殊なコーティングを施し、臭いや汚染の再発を防ぐ
3. お風呂場の特殊清掃はプロに依頼すべき理由
💡 浴室の特殊清掃は、通常の清掃では対処できないため、専門業者への依頼が必須です!
✅ 感染症リスクを防ぐ(適切な防護と消毒)
✅ 体液や異臭の徹底除去(オゾン脱臭機・消毒剤を使用)
✅ 建物の損傷を最小限に抑える(床下や排水管への影響を考慮)
✅ 迅速な対応で近隣への被害を防ぐ(悪臭・害虫の拡散を防止)
三重県伊勢市の「照公社」では、お風呂場の特殊清掃も専門的に対応!
浴室の異臭や汚染でお困りの方は、ぜひご相談くだい。
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