特殊清掃での消臭方法!死臭や腐敗臭を消すオゾン脱臭について解説
孤独死や事故死があった現場は、部屋や家財に死臭が染みついている場合が多いです。放置すると虫が繁殖したり異臭騒ぎが起きたりするので、専門業者に特殊清掃を依頼して、脱臭作業をしてもらう必要があります。しかし、業者が行う消臭作業はどのようなものか、知らない人も多いでしょう。そこでこの記事では、特殊清掃が必要な死臭について解説し、業者が行う消臭作業の工程もご紹介します。
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特殊清掃が必要な死臭とは?
死臭とは、人が亡くなった時に肉体が腐敗して発生する臭いです。食材が腐った時の臭いと似ており、非常に強く、異臭が近隣にまで及ぶ場合もあります。孤独死の現場では、体液が床や壁につくことにより部屋に臭いが染み付いて、通常の清掃だけでは取れなくなります。放置すると、虫の繁殖や異臭騒ぎに発展するため、特殊清掃を行い脱臭することが大切です。
特殊清掃で行う消臭作業の工程
特殊清掃で行う消臭作業の工程は、以下の4つです。
- 部屋の消毒
- 家財の撤去
- 汚染物の洗浄
- オゾン脱臭
それぞれについて解説します。
部屋の消毒
特殊清掃を行う現場は、人が亡くなってから数日経過していることも多く、死体が発するガスや体液により部屋中に菌が蔓延している可能性があります。そのまま作業をすると細菌感染などの危険が伴うので、消臭の前に消毒をして、作業員が安全に仕事をできるようにしなくてはいけません。また、虫が繁殖していることもあるので、殺虫スプレーなどで部屋の害虫を駆除して脱臭作業を行いやすくします。
家財の撤去
部屋の中を消毒したら、臭いが染み付くのを防ぐため、家財を撤去します。家具や衣類などにすでに臭いが付着している場合は、洗浄を繰り返し行い脱臭しますが、どうしても死臭が取れない場合は、依頼主と業者で相談をして、廃棄などの適切な対処をします。特殊清掃では、消臭作業の前に家財を撤去するのが一般的なので、業者に依頼する際はあらかじめ家財をどうするか考えましょう。
汚染物の洗浄
部屋の家財を撤去したら、床や壁、天井についた体液などの汚染物を洗浄します。特殊清掃では専用の薬剤を使用するため、一般的な清掃用品よりも汚れが落ちやすいです。臭いが少しでも残っていると、虫が繁殖する可能性もあるので、洗浄を繰り返し行い臭いの元を取り除いていきます。また、床材や壁紙の汚れが落ちない場合は、古いものを取り外して交換するなどのリフォームを行う場合もあります。
オゾン脱臭
汚染物をしっかり洗浄すると、死臭はほとんど取り除けます。臭いが残ってしまった場合でも、オゾン脱臭機を使用することで脱臭が可能です。オゾン脱臭機とは、特殊清掃に使用する専用の機械で、臭いの元になる菌を分解・除去する効果があり、死臭を取り除くのにとても有効です。部屋の殺菌効果もあり、汚染物を洗浄した後に使用して部屋を消毒できます。
特殊清掃で行う消臭は自分でできる?
特殊清掃で行う消臭は、自分で行うのはかなり難しいです。清掃や脱臭に関する知識が必要なだけでなく、専用の機械や薬剤を使わないと臭いの元を除去することはできません。また、害虫駆除や洗浄作業は、素人が行うには労力も時間もかかり、場合によっては危険な虫が繁殖していることもあります。そのため、孤独死や事故死があった現場は、専門の業者に特殊清掃を依頼する必要があります。
死臭や腐敗臭の消臭は特殊清掃を依頼しましょう
死臭とは、人の肉体が腐敗した時に発生する臭いで、放置すると虫が繁殖したり異臭騒ぎに発展したりする可能性があります。臭いを取り除くには、部屋の消毒や害虫駆除を行なった後に、専用の薬剤や機械を使用して消臭する必要があります。自分でやるのは難しく、危険な害虫が繁殖していたり、菌が蔓延していたりするので、特殊清掃は専門業者に依頼しましょう。