特殊清掃ではリフォームが必要?行う理由や必須の場合について解説
孤独死や自殺・事件があって人が亡くなった現場は、そのままでは使用できないので、専門の業者に特殊清掃を依頼します。業者に依頼をすると部屋を綺麗に洗浄してくれますが、汚れ具合がひどい時はリフォームが必要なのか、疑問に思うこともあるでしょう。そこでこの記事では、特殊清掃ではリフォームが必須なのか、行う理由や必要なケースを解説します。
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特殊清掃ではリフォームが必要?
特殊清掃でのリフォームは、絶対に必要なわけではありません。体液などの汚れが少ない場合は、清掃のみで綺麗に洗浄できるため、リフォームをしないこともあります。しかし、死臭や体液が染み付いて取れないなど、部屋の使用が不可能な場合には壁紙や床材の張替を行うこともあります。そのため、必要かどうかは業者に確認しましょう。
特殊清掃でリフォームを行う理由
特殊清掃でリフォームを行う理由を、3つご紹介します。
- 臭いの元を除去できるから
- 壁や床の汚れを綺麗にできるから
- 心理的な負担を軽減できるから
臭いの元を除去できるから
特殊清掃でリフォームをすると、臭いの元となる汚染箇所を除去して新しいものに交換できるため、消臭効果が高いです。特殊清掃では臭いを完全に除去する作業を行いますが、死臭の染み付き度合いによっては取り除けない場合もあります。そのため、臭いが取れない時はリフォームをして、家材を新しいものに交換します。
壁や床の汚れを綺麗にできるから
特殊清掃でリフォームをすると、床や壁を張り替えて新しいものにできるため、体液の汚れをなくして綺麗な状態にできます。特殊清掃では体液汚れを目立たなくする洗浄を行いますが、完全に復元するのが不可能な場合もあるため、汚れがひどい場合は業者と相談の上リフォームを行います。
心理的な負担を軽減できるから
特殊清掃が必要な現場は、孤独死や自殺・事件により人が亡くなっている部屋です。清掃により綺麗になったとしても、人によってはその部屋を使用するのに抵抗を感じる場合もあります。そのため、部屋を使う人の心理的な負担を軽減させる目的で、壁紙や床材などを新しいものに交換することがあります。
特殊清掃でリフォームが必要な場合
特殊清掃でリフォームが必要な場合を、2つご紹介します。
- 体液が部屋に染み込んでいる場合
- 水道の配管に臭いがついている場合
体液が部屋に染み込んでいる場合
特殊清掃でリフォームが必要なのは、体液が部屋に染み込んで取れない場合です。血液汚れなどは、時間が経っていても洗浄すると目立たなくできますが、素材によっては完全に除去できず黒ずみが残ってしまうこともあります。
体液が残ると、亡くなった人を思い出したり、不快な思いをしたりするので、落ちない時はリフォームが必要です。経験豊富な業者であれば、見積もりの際にリフォームが必要かどうか提案してくれるので、状況に応じて行うと良いでしょう。
水道の配管に臭いがついている場合
孤独死や自殺は、お風呂場で亡くなっているケースもあります。水回りで亡くなると、水道の配管やゴムパッキンなどに死臭が付着して取れないことがあります。また狭い空間なので、残った臭いを感じやすい場所です。そのためお風呂場の特殊清掃では、ユニットバスをリフォームする場合が多いです。
特殊清掃のリフォームは状況に応じて行いましょう
特殊清掃のリフォームは、絶対に必要なわけではありません。汚れが少なく、清掃で綺麗に落ちる時は、リフォームしないこともあります。しかし、体液や死臭が壁や床、水回りに残っている時は、不快な思いをするだけでなく、害虫が繁殖する可能性もあるのでリフォームします。汚れ具合によって必要かどうかは変わるので、業者に確認をして状況に応じて行いましょう。