遺体の腐敗液による危険度とは 伊勢市の不用品回収・照公社
もし1人で生活している家族が孤独死してしまった場合、現場をどう処理するべきか分からず不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。
孤独死した遺体は、死後数時間で腐敗が始まり、最終的には溶けてしまいます。
そのため、孤独死があった現場は血液や体液、ウジ虫などが広がって近隣住民の迷惑になる可能性もあるのです。
この記事では、孤独死した遺体や現場がどのようになるのか、遺体を発見したときの対処法を詳しく解説します。
遺体を発見したときは何をすればよいのか、孤独死した現場はどのように対処すべきか知っておくことで、万が一のときに焦らず冷静に対応できますよ。
(1)内蔵から腐敗が進む
孤独死した遺体の腐敗は、胃や腸などの消化器系から進んでいきます。
死後1時間程度で腸内の細菌が増殖し、消化液によって内臓を溶かしていくのです。
人の身体にはいくつもの細菌が潜んでいますが、生きているうちは免疫作用の働きにより細菌の増殖が抑制されています。
しかし、死亡してしまうと細菌を抑制することができず、細菌は増殖し身体の腐敗を進めていくのです。
(2)腐敗ガスが発生し体液や血液が漏出する
次に、腸内にあった細菌は増殖しながら遺体の分解を進めていきます。
遺体の分解に伴って腐敗ガスが発生し、死臭と言われる臭いを伴うでしょう。
さらに、腐敗ガスは体全体へと広がり膨張し、肉や皮膚を引き裂きます。
そして、引き裂かれた箇所から体液や血液が漏出し、ガスマスクのような専用マスクを着用しなければ現場に入れないほどの悪臭を放つのです。
死臭の臭いは、チーズが腐った臭いやくさやの臭いに似ていると言われています。
(3)ハエやウジ虫が大量発生する
最後は、死臭の臭いによって大量のハエが遺体に集まってきます。
ハエは、腐敗した人の肉や血もエサとしているからです。
死臭によって集まってきたハエは遺体に卵を産みつけ、一日足らずで卵が孵りおびただしい数のウジ虫が発生するようになります。
さらに、ウジ虫たちは遺体を食べて成虫となり、遺体に卵を産みつけるので、ハエとウジ虫が半永久的に増え続けることになるでしょう。
ハエやウジ虫が大量に発生すると、現場だけではなく近隣の住宅にも侵入するようになります。
ハエは、遺体が持っていた病原体を取り込んでいる可能性があり、ハエを介して近隣住民が感染症にかかる危険があるので注意が必要です。
特殊清掃ができる専門業者に連絡する
警察によって遺体の引き取りが完了したあとは、孤独死現場の清掃をおこなわなければいけません。
しかし、孤独死で放置された遺体による現場の汚れや臭いを取り除くのは困難です。
また自分で清掃をおこなうとなると、感染症や精神的苦痛を受けるリスクを伴うため、無理に清掃するのは控えるほうがよいでしょう。
そのため、孤独死現場などの特殊清掃をおこなえる専門業者に清掃の依頼をするのがおすすめです。
特殊清掃ができる専門業者は、孤独死によって付いた遺体の体液や血液、臭いを除去するための技術や道具を持ち合わせています。
確実に汚れや臭いを除去するためにも、専門業者への依頼を検討してみましょう。